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霊能かけこみ寺
現霊能者が語る愛の幸福と不幸の分かれ道
ご相談くださった恭子さんは24歳。お電話の声をお聞きして一番初めに飛び込んできた透視映像は、古ぼけた祠でした。お若いはずの恭子さんの声にはまったく張りがなく、困り果てた末にお電話をくださったということがひしひしと伝わってきました。恭子さんが訴えられたお話は次のようなものでした。
「うちは祖母と両親、それから私と弟の5人家族なのですが、10年前に父の勤めていた会社が倒産したんです。そのあと父は納得できる仕事がみつからなくて、酒浸りになってしまいました。母がパートに出て、あとは祖母の年金とで何とか生計を立てていたんですが、私が高校3年の時に、父が突然、脳梗塞で半身不随になってしまいました。 卒業して私が働き始めるのと同時に、母はパートを辞めて父の介護に専念するようになりました。そこからは私が家計を支えることになって。それでもどうにか去年、弟も高校を卒業して働き始めたのですが、働き始めてすぐにバイクで交通事故を起こしてしまい、半年も入院した揚げ句に会社も辞めされられました。それ以来弟は、事故の後遺症で頭が痛いと言って家に引きこもっています。 ずっと働いて家族の面倒を見てきましたが、私も限界です。最近は祖母のボケが始まってもうどうしていいかわかりません。どうか助けてください。」
お話を伺いながら、霊能者が透視を続けたところ、庭の片隅に打ち捨てられたような祠がはっきりと見え、怒りの波動が放出されているのがわかりました。恭子さんのお宅で起きている不幸の数々は、その祠の主であるお稲荷さんの仕業でした。
さっそく霊能者が恭子さんに「お宅のお庭に古い祠がありますね」と確認すると、「えっ祠?確かにありますけど、何かそれが関係あるのですか」と驚かれました。恭子さんはその祠が何であるのかもご存じないようでしたので、透視した内容をお話するとさらにびっくりされたのです。
「お宅は、古くからその土地に住んでいらっしゃって、お祖父様の代までご商売をされていましたね。その関係で敷地内にお稲荷様を祭っておられたのです。お祖父様は、ご自分の代でご商売を辞められたあともきちんとお稲荷様にお参りされていましたが、お祖父様が亡くなられたあと、だれもお稲荷様をお祭りしなくなってしまったのです。そのことが一連の不幸の原因です」と伝えたところ、「確かにずっと酒屋をやっていたのですが、祖父の代で閉めました。そういえば、父の会社が倒産したのは、祖父が亡くなってから一年後でした」と恭子さんがお答えになりました。
霊能者は、祟りがすでに最終段階に入っており、悲惨な結末まで秒読み段階だったので、すぐにお稲荷様をお祭りし直してお詫びを申し上げるよう伝えました。まったくどうしてよいかわからない、とのことでしたので、お祭りの仕方などを詳しくお教えし、明日にも始められるようにお勧めしました。
それから約半年後に再び恭子さんからお電話がありました。霊能者も当時の状態が深刻であったので、連絡があった時はホッとしたそうです。恭子さんによれば、教わった通りに祠を立て直し、きちんとお祭りするようにしたところ、しばらくして弟さんが自分から仕事を探し始め、今では、居酒屋のチェーン店に契約社員として勤めている、ということでした。弟さんがお金を入れてくれるお陰で、恭子さんの精神的な負担も軽くなり、家でも明るく振る舞えるようになって、家の中全体が明るくなったそうです。心配していたお祖母様のボケの症状は、今では嘘のようになくなってしまったということでした。霊能者が再び透視したところ、祠から出ていた怒りの波動はなくなり、一帯が清浄になっていました。恭子さんは、「これからは絶対にお稲荷様のお祭りを怠らないようにします」と明るい声でおっしゃって電話をお切りになりました。
皆さんの中には、神様が祟るなんておかしいとお思いになる方がいらっしゃるかもしれませんが、元来自然精霊であった神は、崇めれば恩恵を施しますが、一端お祭りすること止めて打ち捨ててしまえば、祟り神となってしまうことがあるのです。稲荷はもともと豊穣を司る自然霊であり、眷属である狐も、自然精霊です。とくに稲荷神の祟りは自然霊の祟りのなかでも強烈なものです。家に神様をお祭りするということは、皆さんが考えられている以上に難しいものです。ぜひお気を付けいただきたいと思います。